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熊野三山の巡り方

熊野古道は、黄泉の国・熊野への、いにしえの参詣道です。身分によらず、年齢・性別によらず、人々は困難な旅を経て熊野に入り、一度死んで魂を浄め、家路につく頃には蘇るのだと考えていました。そして中継点にある3つの社は、完全な再生を果たすための、信仰のよりどころでした。

観光バスを使わずに、個人で熊野三山を巡るルートをご紹介します。 ▶️English page

1 熊野三山の巡り方
2 熊野三山へのアクセスと歩き方
 1) 熊野速玉大社とゴトビキ岩
 2) 熊野那智大社と那智の滝
 3) 熊野本宮大社と大斎原


access train, plane

1熊野三山の巡り方
熊野三山は、いずれも和歌山県にあります。世界遺産として有名な熊野古道ですが、古道自体が世界遺産なので交通の便はよくありません。バス、電車を乗り継いで、基本は徒歩で巡ります。しかし時間のない場合は、JRと複数のバス路線を使って熊野三山だけを巡ることもできます。主なJRの最寄り駅は、紀伊勝浦、紀伊田辺、新宮の3カ所です。

1) 熊野速玉大社(JR特急 + 新宮駅からバスまたは徒歩)
2) 熊野那智大社(JR特急 + 紀伊勝浦駅または那智駅からバス)
3) 熊野本宮大社(JR特急 + 紀伊田辺駅または新宮駅からバス)

鉄道:
★ 名古屋方面からはJR特急ワイドビュー南紀で、新宮または紀伊勝浦に入ります。JR東海では、お得な切符(南紀熊野古道フリー切符)が販売されています。
★ 京都または新大阪方面からはJR特急くろしおで紀伊田辺、紀伊勝浦、新宮に入ります。

access map


飛行機:
羽田から南紀白浜空港へは、毎日三便就航しています。
南紀白浜空港からは、明光バスで本宮大社前を経て新宮駅まで行くことができます(ただし一日1本のみ)。空港から本宮大社前まで2時間20分、新宮までが約3時間です。熊野本宮大社へは本宮大社前で、熊野速玉大社へは、新宮駅の手前の権現前で降ります。
白浜の観光も予定している場合は、南紀白浜空港2階の福亀堂というみやげ物屋さんで「とくとくフリー乗車券」を購入しておくとよいでしょう。三段壁円月島などの絶景スポットに立ち寄る時に便利です(1日券、2日券、3日券があります)。
空港から路線バスを利用する場合は、明光バスでJR紀伊田辺駅まで行き、そこから別路線の明光バスを乗り継ぐか、龍神バスに乗り換えて、熊野古道のいずれかのポイントで下車して歩きます。熊野本宮大社前を経て終点の新宮駅までバスで行くこともできます。

2 熊野三山へのアクセスと歩き方

1) 熊野速玉大社へのアクセス
最寄りのバス停は権現前です。本宮大社方面からは、JR新宮駅の数カ所手前のバス停で降ります。JR新宮駅から権現前方面のバスは20分に1本しかありませんが、歩いても15分ほどです。

Shingu Area

速玉大社は、前世の罪を浄める場であると考えられていました。熊野川を背に、海に開けた速玉神社では、水の流れが絶えることはありません。浄化という役割に、なるほどと思いました。

熊野速玉大社の歩き方

速玉神社は通称・新宮と呼ばれています。神が降臨したと伝えられる権現山(神倉山)から、現在の社地に新宮が移されたのは、西暦71-130年頃ですから、「新宮」ができて早1900年が経過したことになります。速玉神社から西へ30分ほど歩くと、神の磐座「ゴトビキ岩」を祀る神倉神社があります。とても急な石段を538段登りますが、登ってみる価値はあります。あまりにも急な石段なので、振り返るとめまいがします。私は降りるときのために、麓で杖を借りて登りました。お社まで行くと、新宮市街と熊野灘が一望できます。

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2) 熊野那智大社へのアクセス
JR紀伊勝浦駅からは、那智駅前を通って那智山まで行く路線バス(熊野交通)に乗ります。JR新宮駅からは直通バスがないので、那智駅前でバスを乗り換えます。JRの場合、那智駅に止まる電車の本数が少ないので、いずれの駅からもバスを利用した方がよいでしょう。勝浦に泊まって熊野三山を巡る場合は、3日間使えるフリーきっぷを購入しておくことをお勧めします。

Nachi:Bus

熊野那智大社の歩き方

少しだけ熊野古道を歩きたい、という場合は大門坂で下車します。そこから歩いて那智山に入ると、2時間30分ほどの行程です。古道を歩かずに、終点の那智山までバスで行って、那智大社、青岸渡寺、三重塔、飛龍神社、那智の滝を回る場合は約40分です。



那智大社は、過去の悪縁を断ち切り、現世の良縁を結ぶ場と考えられてきました。速玉大社で浄められた魂が、新たな縁を結んで生き直す、その足がかりとなるのが那智大社です。隣接する青岸渡寺とともに修験道場として長い歴史をもち、那智の滝は、古くから滝行の聖地でした。


3) 熊野本宮大社へのアクセス
JR紀伊田辺駅から明光バス龍神バス、JR新宮駅からは熊野交通バスに乗ります。なお、路線バスと熊野古道は各所でリンクしています。

Hongu: Bus


熊野本宮大社の歩き方
初めにバス停近くにある本宮大社にお参りしてから、大斎原(おおゆのはら:日本一の大鳥居がある)まで歩き、静かな時間を過ごすのがおすすめです。

Hongu.png

本宮大社は、来世での魂を救済する神と考えられてきました。速玉大社で前世の罪を浄め、那智大社で現世に良縁を結び、本宮大社で未来を安堵されるのです。

本宮大社は、黄泉の国・熊野の森を流れる熊野川の中洲にありました。人々はまず、川で水垢離をしてから本宮大社に参詣したということです。しかし、1889(明治22)年の大洪水で、本宮大社は社殿の大部分を失いました。その後、残った建物は北西に10分ほど歩いた現在地に移築されました。大斎原(おおゆのはら)と呼ばれるかつての社地には、日本一の大鳥居が建っています。



5月下旬に訪れた時、歩道から少し入ると、水を張った田んぼの中に、巨大な鳥居がこつ然と姿を現しました。石の参道がまっすぐ大鳥居に向かって伸びていきます。私は参道を進まずに、しばらくこの鳥居を眺めていました。日が傾いてから、私は再び戻って夕闇に溶けるような鈍色の鳥居を眺めました。そして翌朝、朝靄の中に凛と立つ鳥居を見ました。私たちの祖先は、この国の大地で、ずっと米作りをして命をつないできたんだ思うと感慨深いものがありました。

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